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iDeCo・退職金・年金 老後資金をどのように受け取っていくか考えてみた

今回は、iDeCo・退職金・年金等を組み合わせて、どのように老後資金を受け取っていくかについて考えてみようと思います。

 

iDeCoを上手く受け取るには、その他の節税制度の理解が必須

まず、iDeCoの受け取りに関わる2つの節税制度を紹介しますが、その前にざっくりとiDeCoについてお話します。

 

iDeCoは、税金を軽減してくれる機能を持つ資産運用の為の口座の事です。

 

運用時にはとても大きな節税メリットが有ります。

 

iDeCoで運用する為に掛けた金額の分の税金が減額されたり、運用して得られる利益に掛かる税金が全額免除されます。

 

しかし、受け取り時に税金が掛かっていしまいます。

 

ここが一番重要なのですが、「受け取る運用益に対して税金が掛かる」のではなく、「掛け金も含めた全ての受け取り額」に対して税金が掛かります。

 

節税メリットを帳消しにするデメリットのようにも思えますが、この受け取り時の税金に対しては、その他の節税制度を活用することで軽減することができます。

 

iDeCoを上手く活用する為には、iDeCoに関わるその他の節税制度も活用して、受け取り時の税金を抑える事が重要になります。

 

今回は、そのiDeCoの受け取り方や、その他の老後資金の受け取り方についても考えてみようと思います。

 

 

ちなみ、iDeCoの概要に関しては過去に書いた記事も有るので、ご興味が有ればこちらもご覧いただければと思います。

 

lifeshift54321.hatenablog.com

 

iDeCoの2つの受け取り方

 

iDeCoには2つの受け取り方が有ります。

 

  • 退職金としての一括受け取り
  • 年金としての分割受け取り

 

ちなみに、これらの受け取り方は、組み合わせて受け取ることもできます。

 

この2つの受け取り方には、それぞれ節税の為の制度があります。

それが以下の2つです。

 

 

退職所得控除

本来、私たちの収入には税金が掛かります。

 

しかし、この「退職所得控除」というのは「退職金に対しては税金を掛けるのもかわいそうだよね」ということで、税金を免除してくれる制度です。

 

退職所得控除には上限額が有り、以下の要素で決まります。

 

  • 退職金を出してくれている企業で働いた期間
  • iDeCoを積み立てた期間

 

これらの期間が長いほど、退職所得控除の上限は増えていきます。

 

iDeCoの受け取り時の税金を抑えるためには、退職金とiDeCoの一括受け取り金額の合計額を退職所得控除の範囲内に抑える事が重要になります。

 

公的年金等控除

会社の退職金が多い人の場合は、iDeCoの一括受け取り金額との合計額が、退職所得控除の上限を超えてしまう場合が有ります。

 

その場合は、iDeCoの残りの受け取り額を年金として受け取ることで、税金を抑える事が出来ます。

 

この時に活用できるのが「公的年金等控除」です。

 

公的年金等控除にも上限額が有り、年齢が65歳未満か、65歳以上かによって変わります。

 

また、その人の収入状況などによっても変わっていきますが、今回は最低額を紹介します。

 

  • 65歳未満 = 年間60万円まで
  • 65歳以上 = 年間110万円まで

 

ここまでの年金額であれば、年金に対して税金はかかりません。

 

ただし、正確には、この公的年金等控除は、「雑所得」という収入に対して適用されます。

 

この雑所得には以下の収入などが含まれます。

 

  • 老後に受け取る国民年金や厚生年金などの老齢年金
  • iDeCo企業年金・小規模企業共済などを年金形式で受け取った場合
  • 副業などの収入

 

これらの合計を、公的年金等控除の枠内に収める事が出来れば、iDeCoの税金を低く抑えることができます。

 

 

老後資金の受け取り方について考える

今までは、iDeCoに関する老後資金の受け取り方を書いてきました。

 

ここからは、私たちの老後の収入の要の公的年金も組み合わせて考えていきたいと思います。

 

人生100年時代の老後資金の要は公的年金

 

iDeCoで用意したお金は私的年金と呼ばれ、私たちが自分でお金を出して準備する老後資金です。

 

この私的年金は、運用成績によって金額が決まり、その金額までしか受け取ることができない老後資金です。

 

人生100年時代と言われるこれからの時代は、長生きをしたことによっておこる資金の枯渇も老後のリスクになってきます。

 

これに対して、国民年金・厚生年金の2つは公的年金と呼ばれ、私たちが生きている間は一生受け取れる年金になります。

 

長生きをすることによる心配に対して、公的年金はとても頼りになる存在です。

 

公的年金国民年金・厚生年金)は、受給時期を遅らせる事で増やすことができる

 

公的年金である、国民年金・厚生年金は、受け取り時期を遅らせる事によって、受取額を増額させることができます。

 

もし、老後の生活費よりも、年金の受給額が大きい状況を作る事が出来れば、それからは生活費で困る心配がなくなる事になります。

 

その為に、まずはiDeCoなどの私的年金、貯金の取り崩しなどを利用し、場合によっては労働なども組み合わせて、公的年金の受け取り時期を繰り下げていくことは、老後の安心を得るためには重要な事になると思います。

 

 

私の老後資金の受け取り予定とまとめ

 

ここまでは、iDeCo・退職金・年金等を組み合わせて、どのように受け取れば良いのかを考えてきました。

 

私の個人的な予定では、以下のようにしようと思っています。

 

  • 自身の退職金の金額を調べ、退職所得控除内でiDeCoの一時金を受け取る
  • iDeCoの年金受け取りを優先して受け取る
  • 国民年金・厚生年金の受け取りを繰り下げる。
  • 資産収入+公的年金の額が老後の生活費を上回る状況を作る。
  • これらに貯金の取り崩し、無理の無い労働を組み合わせる。

 

私は働くことは嫌いではないので、体が元気なうちは何かしらの形で働きたいと思っています。

 

もちろん、フルタイムではなくアルバイトなどの時短勤務も選択肢として考えています。

 

人それぞれ、何に喜びを感じるか、どんな生活がしたいのかは違います。

 

お金をたくさん使いたい人、細々と生活したい人、出来るだけ早く引退したい人、自分のペースで働き続けたい人。

 

それぞれの人が、自分に合った老後の生活環境を作ることができれば良いなと思っています。