「幸せがずっと続く12の行動習慣」を読んで。
幸福を決定する要素は何か?
本書によると、人々の幸福を決定する要素は以下の3つであると記されている。
- 遺伝による設定値=50%
- 環境=10%
- 意図的な行動=40%
幸福の50%を決める「遺伝による設定値」とは?
幸福を決定する「遺伝による設定値」とは、両親から遺伝的に受け継ぐ特性である。
例えば「痩せやすい」「太り易い」というようなことです。
人々は、それぞれ幸福の感じやすさにも、体質と同じように差異が有り、幸福を感じやすい人と感じにくい人が居るそうです。
幸福の10%を決める「環境の影響」とは?
幸福を決定する要素として、環境による影響は大きくないと記されています。
「裕福か、貧乏か」「器量が良いか、人並みか」「既婚者か、離婚経験者か」このようなことは、生活環境や状況による違いは、幸福度のわずか10%程度の影響しかないとの事。
人は慣れる生き物なので、環境による幸福にも慣れていきます。
裕福だけど不幸そう、貧乏だけど幸せそうな人も居ると考えると、そうなのかもしれないという気がしますね。
幸福の40%を決める「意図的な行動」とは?
それぞれの人々が感じる幸福は、40%ほどが「意図的な行動」によって変わるそうです。
- 家族を大切にする。
- 感謝を相手に伝える。
- 健康の為に運動の習慣を継続する。
このような「意図的な行動」が、私たちの幸福度の40%ほどを占めているそうです。
物事に対する取り組み方と考えると良いかもしれません。
幸せになる為に、自分でコントロールできる「意図的な行動」に集中しよう。
幸せになる為に行う意図的な行動として、以下の12種類が紹介されています。
- 感謝の気持ちを表す。
- 楽観的な気持ちを高める。
- 考えすぎない。
- 人に親切にする。
- 人間関係を育む。
- 問題に立ち向かうための対策をとる。
- 人を許す。
- 心から打ち込める活動をもっと増やす。
- 人生の喜びをもっと味わう。
- 目標の達成に全力を尽くす。
- 宗教やスピリチュアルなものに関わる。
- 身体を大切にする。
これらの行動のうち、「自分にとって価値がある」「自然体で行える」など、「自分の適正に有った行動」に取り組んでいくことが大切です。
全てを行う必要は無いので、1~3つ程でも良いので、少しずつ取り組んでいければ良いですね。
私にとって適正がある行動習慣
本書には、自分に合った「幸福度を高める行動習慣」を決める為の行動診断テストが記されています。
その行動診断テストによると、私の場合は以下の行動習慣の適正が高い事が分かりました。
- 身体を大切にする。
- 心から打ち込める活動をもっと増やす。
この記事では、上記の2つについて簡単に記しておきます。
本書には、それぞれの活動に関する解説があります。
身体を大切にする
・瞑想をする。
瞑想は、生理機能にも、ストレスにも、認知能力にも、身体の健康にもポジティブな影響を与えると記されています。
他にも、自己実現や道徳的な成熟にも効果をもたらしているとの事。
瞑想は以下のように行います。
- くつろげる場所に一人で背筋を伸ばして座り、瞑想を行います。
- 目を閉じ、自分の呼吸に集中します。
- 自分の頭に何か考え事が浮かんで来たら、考える事を止めて、再度自分の呼吸に意識を集中します。
大切なことは、もし自分の頭に雑念が浮かんだ時は、自分の呼吸に意識を戻すことです。
これを5~20分ほどの時間を取り、毎日行います。
・運動をする。
ウォーキング・サイクリング・ジョギングのような、軽~中度の負荷の有酸素運動には、身体機能に対して良い効果が有るだけでなく、抗うつ効果も有るとされています。
これは、ゾロフトという抗うつ薬と同程度の効果があるそうです。
更に、何かスポーツに挑戦することによって、「習熟度」や「自尊心」の向上も見込めます。
これによって、自分の体や健康をコントロールしている気持ちになり、ポジティブな気持ちが増え、不安や悩みが追い出されます。
心から打ち込める活動をもっと増やす
心から打ち込める活動を増やすことで、フロー体験を増やすことができます。
フローというのは、物事に没頭したり熱中して我を忘れている状態です。
このような状態では、人は自分が強くなったと感じ、チャレンジを楽しむ事ができるようになり、能力をフルに活用したり、物事をコントロールしているような感覚を持ちます。
フロー体験は私たちに充実感や成長を与えてくれます。
フロー体験は、単調で退屈に思える事でも、殆どの活動で体験できます。
チャレンジしている物事に関心を向けて、意義を見つけましょう。
そして、簡単すぎず、難しすぎないレベルの難易度を設定しましょう。
40%の行動習慣が続く5つのコツ。
- ポジティブな感情をより多く体験する。
- タイミングをはかり、行動に変化を起こす。
- 社会的なつながりを大切にする。
- 意欲と献身的な努力を持って人と関わる。
- 行動は繰り返すことで習慣になる。